「…どれにしようかなぁ…」 背に座り、私はメニューを開いた。 「…全部、美味しそうだなぁ…」 オムライスにも何種類かあって、迷ってしまう。 …そんな私を、理久は机に頬杖をついてニコニコと見ていた。 「…理久は決まったの?」 「うん」 「えっ。…何にするの?」 「……内緒」 「えぇっ!何それ!」 「ふふ。奈々も早く決めちゃいなよ」 理久の言葉に頷いた私は迷った結果、デミグラスソースのオムライスに決めた。