そして、クローゼットから洋服を取り出した。

私が寝起きするこの部屋にあるクローゼットには、普通に洋服がたくさん入っている。

今となれば、すっかり私の洋服みたいになってしまった。

…そんな事を考えながら、再び私はリビングに戻った。

「…外すねー」

洋服を持ってリビングに入ってきた私を見た理久は、こっちに駆けてきた。

<カチャ>

いつものように手錠が外される。

「…じゃあ、俺も着替えてくるから」