side/奈々 ――― 理久の家に来てから、約一週間が経った。 あれから、なぜか手錠が足にかけられる事はなくなった。 …まあ、手は常に拘束されたままなんだけど。 私は一週間前とは違う、違和感を感じていた。 「…おはよう」 「あ、おはよ」 起きると、まず私はリビングに顔を出す。 …なぜか、日課になってしまっていた。 リビングでテレビを見ていた理久が、コッチを振り返った。