「…俺も行かなきゃ…」

そう呟きながら立ち上がった瞬間…。

俺は何とも言えない目眩に襲われて、その場にしゃがみ込んだ。

頭がガンガンと痛む。

バスの事故で味わったのとは、また別な痛みだった。

「……くそ」

…痛みが治まるまで、何分かかっただろう…。

ようやく痛みが治まったので、俺はゆっくりと事務室から出た。