「そうだけど…」

「仲が良いんスか?…もしかして、彼女とか!?」

「ちげーよ」

俺が軽く小突くと、悟士は楽しそうに笑った。

今、奈々が俺ん家にいるなんて…
さすがの悟士にも言えない。

「…あ、俺…バイト戻りますね!兄貴、ごゆっくり~」

パタパタと悟士が事務室から出ていった。

ふと一人になって、俺は慌てて昼食を口に詰め込んだ。