「襲うわけ、ねぇだろ。大事なんだから」
「は?お前、まさか…好きなわけ?」
「ワリィかよ」
「ついにお前にも春がきたかぁ!俺は嬉しい ぞ、うん!ま、頑張れよ」
「お、おぉ…」
なんか、軽くバカにされてね?
「お…」
ん?祥平がニヤニヤしてる…。

「お前、ニヤニヤして気持ち悪いぞ」
「ふぅーん、そんなこと言っていいんだ?いい こと教えようと思ったのに♪」
「なんだよ、いいことって」
「仕方ねぇ!教えてやるよ。ドアんとこ見てみ」
俺は、教室のドアのほうへ目を運んだ。
「――…っ」

そこには――

美々が、いた。