【完】First♡Love~すれ違う恋心~

「あ、いた!ちょっと玲央!」
突然、沙織の大きな声が聞こえた。
沙織 とは買い出しの日から何気に仲良くなった。
今では名前で呼びあっている。
「どーした?沙織」
「どーした?じゃないよ!早くクラスに戻って!」
「はぁ?俺の休憩時間まだあるじゃん」
「うっさいなぁ!玲央、指名が多いのよ!つべ こべ言わず来なさい!明日1日休みにしてあげるから!」
「分ったよ…。美々、ワリィ。つうことで俺行 かなきゃ行けねぇんだわ」
「あ、分りました。頑張ってくださいね」
「ごめんな」
「ほら、行くよ!」
沙織は俺の腕を引っ張る。
「分ったから引っ張んな!」
沙織は意外と強引な性格だった。
ふと美々をみると、あの男と楽しそうに話して いた。

1年という歳の差が…

大きな壁を、つくった。