【完】First♡Love~すれ違う恋心~

自分でも驚くくらい、低い声を出していた。

「お前さ、美々のどこがうざいわけ?」
「性格ですよ!!玲央先輩 だって、付きまとわれてうざかったでしょ?」
「あいつは、全然うざくねぇよ。性格だってお前よりいいだろ。てか、付きま とわれた覚え、ねぇし」
「だ、だって、あいつ勝手に玲央先輩のこと、 名前で呼んでるし!」
「お前らだって、勝手に呼んでんだろーが。つーか、ちゃんと、俺に許可まで取ってるし、あいつ。 んな小せぇこと言ってくるお前の方がよっ ぽどうざい」
「っ!」

「お前、美々を可愛くないって、男に色目使っ てるって言ったよな」
「っ、は、はい…。だって、可愛くないじゃな いですか!なのに、自意識過剰で男に色目ばか り使って!」
「お前、バカか?美々を可愛くないって言った ら、お前らどうなんの?自分らがそうやって言っ てる時の顔、鏡でみたほうがいいよ。
てか、 美々は色目なんて使わない。てか、そんな技、 知らねぇと思うし」