「美々、どうした?」
「あ、あの…さっきの、呼び出しって…」

どうか、なんの処分もありませように…。

「あぁあれね。鍵のことだったけど、大丈夫 だったよ」

そう言われた瞬間、一気に体の力が抜けていく 感じがした。


「ホントですか??」
もしかしたら、玲央先輩の優しい嘘かもしれな い…。

「ホント。なんの処分も、なかったから」
「よ、よかったぁぁ。あたし、先輩が呼び出さ れたとき、心配になっちゃって…」
「心配してくれて、ありがとな」
「いえいえ!あ、じゃぁ、あたし戻りますね」
「あ、あぁ。じゃぁな」

ホント、なにもなくてよかった…。