「美々、怖いのダメなのに、大丈夫だった の?」
「うん…。玲央先輩が、いたから。ドアノブ、壊して くれたから…」
「そう、よかった」
「ねぇ、蓮実!玲央先輩、大丈夫かな!?」
「うーん…、美々、様子見てきたら?」
「う、うん…!」

あたしは玲央先輩のクラスへ走って向かった。


うぅ…上級生の階って、居心地悪いなぁ…。
あ、玲央先輩いた。
でも、どうしよ…。
声をかけようにもかけられない。
悩んでいると… 玲央先輩が、こちらを向いた。
「――…っ」

先輩はその場から立ち、こちらに来てくれた。