転校先は、男子校⁉〈下巻〉





その途端にみんなが静かになる。


秀「じゃ、編入ってわけじゃないけどもう1回自己紹介して。」


秀さんに促され、私は喋り出す。

「みんな、今まで騙していてごめんなさい。私の本当の名前は、鈴乃姫菜です。
陸として送ってきた学校生活はほんとに楽しかった。だから、姫菜としても仲良くしてくれると嬉しいです」



私が言い終えた途端。





ガタン
龍が席をたった。



龍「姫菜…?本当に姫菜なのか?」


「うん。久しぶりだね、龍」


龍は信じられないといった顔で私を見る。