ぼーっとしながら、学校へと向かう。



「きーのうーのはー、ゆめー!」



 そう歌ってみるけれど、逆に思い出してしまった。



 『いつお前を襲うか分かんねーからな。』



「…………っ!!」



 む、無理だ!!!



 考えれば考えるほど、訳が分からなくなっていく。



「あーぁぁあー!!」



 足を止めて、昨日を思い返しながら叫ぶ。



 ……と。




「………変質者だ-」



「え?」



 ……変質者?



 なにそれ、怖っ!


 逃げなきゃじゃん!


 そう思いながら、振り向いた。



「……って、湊じゃん」