レモンな初恋





 あたしは、驚く連也くんを無視して怒鳴る。



「会いたいんでしょ!?あたし、連也くんと喋ってて分かるんだもん!女嫌いだって、お母さんのこと引きずってるからでしょ!?」


「架樹……」


「それに、お母さんだって……」


「……お母さんだって?」



 連也くんは少し心配そうに聞いた。



「悪いことしたって……謝りたいって言ってた。あたしが会わないかって言った時も、迷ってた」


「それは……俺が嫌いだから?」


「……そんなわけないじゃん。会いたいに決まってる。でも、勇気がないんだよ。こ、怖いんだよ……」




 ねぇ、連也くん。


 どれだけお母さんが連也くんのこと想ってるか分かるでしょう?




「ねぇ……あ、わなくていいの?」



 声が震えた。



 連也くんは少し黙った後、こう言った。



「……俺のこと、捨てたやつだろ?今更会おうなんて思わない」




 あぁ、そっか。


 連也くんは、素直じゃないんだ。