「この2人は中学の同級生だよ。」


樹里は小さく会釈した


「可愛い~!!さっきから気になってたの。この子は誰?」


やっぱり琴音は食いついたか。


「高校の同級生だよ。最近、転校してきたばっかりで案内してたんだ」


「もしかして大翔の彼女?」


亮介はニヤニヤして言い放った


「彼女じゃない。その前に自己紹介すれば?樹里、震えてるから教えてやれ」


さっきから小刻みに震えてるんだよな


「田嶋亮介です。大翔とは中学の同級生で良くつるんでたんだ」


「石垣琴音です。宜しくね。」


2人が自己紹介を終えると樹里はメモ帳にペンを走らせる


《寺田樹里です。訳あって話せないけど、宜しくね》


2人に書いたメモ帳を見せると微笑んでいた