《大翔って人気だもん。そんな人とあたしが居たらダメだから帰るね》


樹里は立ち上がり去ろうとする


「樹里、待て。」


俺は樹里を引き止める


「お願い。帰るな」


樹里は首を振る


俺が樹里と居たいんだ


《離して。帰る》


「やだ、離さない」


樹里を強い力で抱きしめる


「俺が優しくするのは樹里だから。他の女には興味ない」


耳元で囁くと赤くなっていた


……可愛い


《大翔はズルい》


「ズルい?この俺が?」


《そんな言葉、耳元で話さないで》


樹里は俺の中でじたばたする


樹里の力なんて全然耐えられる


「樹里、俺は樹里の傍に居る。だから、樹里だけは特別」


樹里以外の女には興味の欠片もない