「樹里、荷物持てるか?」


文字が掛けないので頷くだけだった


「休憩しような」


俺は樹里を公園へと連れて行く


そして、ベンチを見つけ座った


樹里はボードを取り出し何かを書き始めた


叩かれたので覗いて見ると…


《家に帰りたくない》


と書いていた


「どうして?」


《みんな、申し訳なさそうな顔をするの。悲しい顔をするの》


話せない樹里は表情で察知してるんだな


「俺んち来るか?」


《良いの?迷惑じゃない?》


驚いていた樹里だけどボードにペンを走らせていた


「俺、一人暮らしだから。てか、おいで。」


強引かもしれないけど、誘った


樹里の気が休まるなら…


「コンビニに寄ってから帰ろう」


此処ではゆっくり出来ないからな。