【更新中】キミの声、聞かせて

「お帰りなさい」


慌ただしくはあるが母さんが出迎えてくれた


「「ただいま」」


俺と親父の声が重なる


勇悟と奈那を見ると緊張しているらしく表情が硬い


《2人ともそんなに緊張しなくても大丈夫だよ》


樹里の書いたボードを見て2人は微笑んだ


「2人のことは息子と樹里ちゃんから聞いてるわ。奈那ちゃんは名前が似てるから会って見たかったの。よろしくね」


母さんは奈那に会いたがってたんだよな。



「「よろしくお願いします」」


「うちで良かったらゆっくりして行ってね」


伝えたいことだけ伝えると母さんは去って行った


「樹里、荷物置いてきな。俺は奈那達連れて和室に行ってるから」


樹里の姿を見届けてから俺も行動を開始する


「緊張したー。にしても大翔の家は広いな」


今まで挨拶以外話さなかった勇悟が口にした


「樹里も最初に来た時は驚いてたけどね。今日から俺たちが泊まるのはここだよ」


今日から4人で和室で過ごすことになっている