「奈那は樹里が居なくなったと分かってから笑わなくなってたんだ。」


……奈那が?


「奈那にとって樹里は大きい存在みたいだったから。」


だから探しに来たのか。


「俺の知らないうちに担任に縋って樹里の居場所を聞き出して夏休みに行動に出たってわけ」


“警察沙汰になりかけたから大変だったよ”と苦笑いしていた


「俺が樹里の写メ見せたとき、凄く安心した顔してたな」


あの時の顔は未だに忘れない


「今は好きなようにさせてあげよう」


「2人とも早くー!!」


奈那は手招きをしている


「奈那を怒らせたら怖いから行こう」


俺たちは樹里達のところに行く


樹里はニコッと微笑んでくれた


奈那との時間楽しそうだな