「大翔、家族は?」


「実家は隣町。姉貴が1人で近くに住んでて俺は1人暮らし」


だいぶ1人暮らしにも慣れてきた


樹里がいるおかげで楽しいと思える


「全く知らない新しい環境に行きたかったんだ」


それで選んだのが春川学園


「不安とかなかったのか?」


「俺の家、親父が医者なんだ。結構、周りが知ってるから文句を言われるのが嫌で遠くに行きたかった」


此処に来てなければ絶対、樹里に出会えてない


「お前も大変なんだな」


「樹里のおかげで視野が広くなったよ」


「樹里、良く笑うようになったな」


今も奈那と楽しそうにしている


「だいぶ打ち解けたみたいだな」


最初は強張ってた2人の笑顔が柔らかくなってる