大翔も冬華もあたしのペースに合わせて歩いてくれる


2人とも優しいなぁ…


これで話せたらもっと楽しいのに…


「樹里、学校着いたよ」


冬華の声で我に返る


「「冬華ー!!大翔ー!!おはよー!!」」


何人かのクラスメートが2人に挨拶をする


やっぱり人気なんだな、2人とも


真っ先に2人に挨拶した子と目が合い思いっきり睨まれた


あぁ…あたしは此処に居たらダメなんだな


前の学校でもそうだったけど結局、此処にもあたしの居場所はない


とりあえず、自分の席に座り突っ伏した


「樹里、授業始まるよ。」


1限目は国語、2限目は数学、3限目は英語


此処までは何事もなく順調に受けた


4限目はサボろう


受ける気にならなかった