《いつから一人暮らしなの?》


「高校入学からだな。実家は隣町なんだ」


また一つ大翔のことが知れた


「学校行くか。」


《動きたくない》


身体がダルい


「樹音の写真、撮るんだろ?俺も自分のカメラ持ってきた」


そういえば、写真撮る約束してたね


「時間はあるし学校までは近いしゆっくりで良いよ」


あたしは大翔の制服の裾を掴んだ


離れたくなかった


「とりあえず、制服に着替えろ。」


大翔はあたしの頭を撫でてから一旦、部屋を出た


あたしも制服に着替える


昨日も思ったけど、この制服…似合ってるかな?


鏡の前でチェックしてみる


「樹里ー?準備出来たか?」


あたしは終わったことを示す為にドアを叩いて知らせた