行き当たりばったりで着いたのは公園


公園には珍しく誰一人居なかった


公園のブランコに座る


1人で来たのは久しぶりだ


樹里、楽しんでるかな?


ちゃんと直樹さんに甘えられてるだろうか。


1人でいても考えるのはやっぱり樹里のこと


それだけ樹里のことが好きなんだと実感させられた


「あれ、大翔?」


「亮介、久しぶりだな」


俺に話しかけて来たのは亮介だった


「樹里ちゃんと一緒じゃないの?」


「樹里は親父さんと旅行に行ったよ。今日は俺1人」


「お前が1人なんて珍しいな」


……確かにそうだ。


樹里が彼女になってからほとんど一緒に居たからな。


1人なんて本当に久しぶりだ