【更新中】キミの声、聞かせて

「ほら、着いた。」


展望台に着くと真っ青な海が見えた


いい眺め…。


大翔にも間近で見せてあげたかった


あたしはひたすら写真を撮っていた


「樹里、こっち向け」


お父さんの声がして振り向くと写真を撮られた


なんだかんだいってお父さんもデジカメ持って来てるし。


お父さんが撮った写真も一緒にアルバム作ろう


「おねーちゃん?」


聞いたことのある可愛らしい声がして振り向く


「やっぱりおねーちゃんだ」


声の主は花菜ちゃん


「花菜、勝手に1人で行動するなって言ってるだろ?」


そういって花菜ちゃんを追い掛けて来たのは奏哉さんだった


「だって、おねーちゃんがみえたから…」


花菜ちゃんはあたしの足にしがみついていた