「ほら、冬華居るぞ」


あたしは冬華を見つけると一目散に抱きついた


「おわっ…!!樹里、どうしたの?」


こんな時、説明出来たら良いのに…。


「冬華、どうしてそんな地味な子と居るの?」


うわっ…来た!!


「樹里を追い詰めてるのはあなた達か…」


「そんな子と居るの止めてあたし達と居よ?」


……耳、塞ぎたい


「樹里はあたしのこと分かってくれた唯一の子なの!!樹里のこと何も知らないのに文句言わないでよ!!」


冬華の言葉に女子達は舌打ちをして去っていった


「樹里、大丈夫?」


大丈夫じゃない


だけど、授業は受けなきゃ…


おぼつかない足取りで自分の席に座る


大翔と冬華は心配そうにしてたけど、授業を受けることに専念した