【更新中】キミの声、聞かせて

「お姉ちゃん、手つなご?」


樹音は自分からあたしの手を握ってきた


大翔を見るとちょっとふてくされてる気がする


これで話せたら嬉しいんだけどなぁ…


あたし達は別れ際まで手を繋いでいた


「じゃあ、行ってきます。お兄ちゃん、お姉ちゃんのこと宜しくね」


「おう。任せとけ。樹音も気をつけるんだぞ」


「はーい!!」


樹音は手を振って友達と合流していた


「樹里、行くか」


大翔は先ほど樹音が握っていた手を握る


なんだか照れくさい


「ほらほら、やっぱり付き合ってるんだよ」


「えー、大翔には合わないよ」


なんていろんな言葉が飛んでくる


大翔はあたしを庇うように抱き締めて教室まで向かった