【更新中】キミの声、聞かせて

「樹里、我慢してるだろ?」


言われてる意味が分からなくて大翔の目を見た


「樹音が居るから甘えたくても甘えられないんだろ?直樹さんにも心配掛けれないんだろ?」


大翔の言葉を最後まで聞くことにした


「話せないから不安になる。だから1人で抱え込む」


言ってることが当たっていて頷くことしか出来なかった


「俺を頼って。樹里の居場所でありたい。」


大翔の目は力強かった


「泣きたい時は泣いて良い。甘えたければ甘えて良いよ。」


“怒らないから”と頭を撫でながら言ってくれた


「直樹さんから樹音の兄貴としての役目も頼まれたけど…。1番は樹里の傍に居てほしいって言われたんだ」


お父さん、そんなこと言ってくれたんだ…。