【更新中】キミの声、聞かせて

「今はゆっくり休むと良いさ。無理はしなくて良い」


文字を書く気力もなくて頷くだけだった


「大翔くん。任せたよ」


「はい。分かりました」


お父さんはバタバタと出て行った


また、お仕事だな


《大翔、ごめんね》


迷惑掛けちゃった


「謝らなくて良い」


謝らなくて良いって言われても…


迷惑掛けちゃったもん、謝るよ…


大翔はあたしのベッドに寝転がるとあたしを抱き締めてくれた


「俺がやりたくてやってんの。迷惑なんて思わなくて良い」


どうして、この人はこんなに優しいんだろうか…


あたしには勿体ない人だ


人を信じることが出来なくなったあたし


こうやって抱き締めてくれる人なんて居なかった


今日くらいは甘えて良いよね?