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……ん?


ゆっくりと目を開ける


「あっ、樹里。起きた?」


大翔の声がして態勢を変える


「俺んちに連れて帰ろうとしたけど、樹里んちに帰ってきた」


大翔はあたしの頭を撫でてくれる


落ち着いて良いはずなのにあの出来事がフラッシュバックしてくる


慣れっこのはずなのにやっぱり怖い


大翔にお礼言いたいけど…。


「今は無理に書かなくて良いよ」


あたしがしようとしたこと分かってたみたい


「樹里、落ち着いたか?」


お父さんの声がして頷いた


「俺んちに連れて帰ろうとしたら直樹さんに会ったんだ」


だから、大翔の家じゃなくてあたしの家に居るんだね