「大丈夫か?歩ける?」


本当は歩くのもツラい


また呼吸が荒くなって来た


耐えられなくてその場に座り込む


「歩くのキツい?」


あたしは正直に頷いた


ここで強がってても意味ないから


「あれ、樹里と大翔。帰ったんじゃなかったの?」


「冬華、良かった。荷物持ってくれ。詳しいことは話すから」


冬華は訳分からない状態


「俺んちに帰るぞ」


大翔は冬華に荷物を預けるとあたしを背負ってくれた


大きな背中が安心出来る


そういえば、お父さんに背負われたのはいつだっけ?


樹音が居るから甘えられなくて…


ずっと我慢してた


大翔の背中は安心出来る


大翔は冬華に事情を説明してくれてるみたい


大翔に背負われてることが心地良くていつの間にか眠っていた