「樹里、この2人は怖くないから大丈夫。心配することはない」


すると樹里は安心したのか震えが止まっていた


「樹里ちゃん?宜しくね」


琴音の言葉に樹里は頷いた


「にしても、大翔が女と居るなんて珍しいな」


「女は鬱陶しいけど樹里は特別」


樹里は媚びを売ることがなかった


話せないから仕方ないんだけど。


「ねぇ、大翔。樹里ちゃんと回って良い?」


「俺は良いけど、お前らは良いの?せっかくのデートだろ?」


2人の時間を削ることになる


「俺は良いよ。久しぶりに大翔に会えたしな」


俺も別に構わないけど。


問題は樹里だ


「樹里はどうする?」


《琴音ちゃんと仲良くなりたい。大翔が居てくれるなら大丈夫》


2人が悪いヤツじゃないって分かったんだな。