【短編】願わくば。







「変な人。
これから部活の指導でしょ、遅くなりそう?」


「普段通りに家に帰るよ。」



「私、今日は部活の指導ないから、ご飯作って待ってるね。」



「ん、じゃあまた家で。」





そう微笑む彼女の指には、輝く指輪がはめられていた…。