あ、違う。


じぇじぇじぇ‼


じゃーじが、脱げてきてるよ‼


腕立ての振動で、ジャージが脱げてきているのだよ‼


逆さまだから、もう、お腹がちらちらと見え隠れするチラリズムに、あたしはガン見するのみ。


わ、割れてる⁉


あみだができる?


あみだができるなら、その艶かしい線を辿れば、その行き着く先に待ち構えているものはすなわち…。


「顔、真っ赤だけど」


「ひゃっ⁉」


いつの間にか、先輩が目の前に。


「ピンクのマシュマロも可愛いな」


するってーと、赤く変色しますが?


「あっちーな」


先輩はジャージを脱ぐという暴挙に出た‼中は黄色いタンクトップではないか‼


うーわ、めっさ筋肉。


しかも、白くてきめ細かい肌。


「触る?」


盛り上がる力こぶ。


いいんですか?という言葉の代わりに生唾を飲み込み、あたしは、こぶに登頂する。


ぷにんとしているのは、上皮のみであって、その中には龍が暴れているのではないかと疑うほどの筋肉が躍動している。


そこでも呼吸をしているかのように。


その時あたしは確信した。


あたしは、筋肉が好きなのだと。


できることならずっと、もにもにしていたいと。


しかし。