「壱斗……」
「さよなら、咲華さん。もう一生会うことはない」
俺は今、過去の呪縛から解き放たれる。
彼女のおかげで
ほら、思い出すだけでこんなに愛しい。
今、君の元へ行くよ………
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「ほんとに、行っちゃうの?」
「うんっ」
「離れても、親友だよね?」
「当たり前!」
たぶんもう、こんないい親友には出会えないだろうな。
美帆、斎藤さんと幸せにね……
教室を出て、屋上に向かう。
屋上には誰もいなくて静かな空間が私を包んだ。
「はぁ…」
最後くらい、泣いてもいいかな?
壱斗と最後に会った日から、我慢してたもんね…
「うぅ…うぇぇ…」
好きだよ、壱斗
大好きだよ
「壱斗ぉ……」
「なに?」
……………
・・・・・・・
え?!?!?!
パッて振り向くと、入り口のところに愛しい人が見えた。
なんでここに?
って、涙拭かなきゃ!
最後まで壱斗に迷惑かけちゃう…
ごしごし擦ると、壱斗は困ったような顔で私に近づいてきた。
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