「25歳ぐらい?」
「んー?」
「28!」
「正解!でもまだピチピチだよ?」
そう言って俺の手を取ると、自分の胸に押しつけた。
「……ッ!」
て、何ドキッとしてんだ俺…
さっきまで女の胸どころじゃない場所触ってたのに
「アハッ、ドキッとしたでしょー?」
「な、調子乗んな!」
て、言っても。真っ赤な顔してたら説得力ねぇよな?
「ふふふ。私の名前は涼子!よろしくね?雅ちゃん」
それからどれほどの時間を二人で過ごしたかな?
数え切れない時間を
他とは比べられないほど大切な時間を
二人で過ごしてきたから
お互いの傷を擦り付け合って
依存し合って
泣いて笑って
何度もキスして愛し合って
「契約しよっか!」
唐突に振り向いた涼子さんの顔があまりにもキラキラしすぎていて、思わず見惚れてしまったっけ。
「何の?」
「私が、本気の恋を教えてあげる。」
「本気の…恋?」
「そう。それで、本気の恋を見つけたら離れましょ。でも、見つけるまでは……私たちは恋人」
振り向いた涼子さんは、俺の顔を見て優しく微笑んだ
「……泣くなら私の胸で泣きなさい」
*

