それから数分



「あの、着きました…」



シーンとなっていた車内につばきさんの声がした



「あ、はい」



返事をして憐が降りた後に続いて降りる



「つばきさん。ありがとうございました」



ぺこりと頭を下げ、お礼を言う



「いえ。それでは」



そう言ってつばきさんは帰って行った



憐がクイクイっと私の手を引くので、「どうしたの?」と言うと



「早く入るぞ」



と言われた



「うん。」と返事をすると憐は私の手を引いてマンションに入って行った



ちなみに憐のマンションは最上階。



すごいよね。お金持ちでしょ



エレベーターに乗り最上階のボタンを押す



チーンとなりエレベーターのドアがあいた



最上階は部屋が一つしかない



だから憐以外は住んでいない