憐のところに着くともう最悪でした



あれ以上に機嫌が悪く、運転をしてくれている九条 つばき さんも顔を青くしていた



つばきさんは私が来ると安堵の表情。



はぁ、私は安堵の表情なんてできないけどね



「憐。」



私が呼ぶと憐に群がっていた女の子達が一斉に私を見た



怖いんですけど…



あの子、に、にらんでる…



はぁー



「流夢。おせぇ」



憐が私の名前を呼ぶとどよめきが起こる



「憐様が女の子名前を呼んでるわ!」



「本当だ!何あの子!!」



罵声が聞こえてくる



そんなのを気に留めていられない



だって憐が怒ってるもん



「ごめんね。」



謝りながら憐に近づくと、憐は手を出してきてその手をギュっと握る



それが合図だったかのように、車に乗せられ車は発進した