それから数時間、ずっと憐と喋っていた



「もうそろそろ帰るか!」



颯太が眠たそうに言った



そりゃそうだ、なんだって今は2時を回ってるんだから



「うん、帰ろー」



朝倉さんが言った



「流夢、お前家どこだ?送ってく」



「あー、大丈夫です。今日はここに泊まっていきますから」



憐にそう言うと「は?」みたいな顔をされた



「は?ここに泊まってくのか?」



「はい」



そうか…と憐は何か考え込むように言い



いきなり「携帯かせ」と言ってきた



言われた通り携帯を貸すと「はい」とすぐら帰ってきてポカーンんとしていると



「なんかあったらかけてこい。いつでも出てやる」



そう言ったので、連絡先を交換したのだと理解できた



「なにもないと思いますけど…ありがとうございます」



「おう、じゃぁな」



そう言って憐たちは帰っていった