「あっ、もしもし?うん、今そのBAR
うん、え?もう着く?おう、分かった」



電話を切った颯太を見る



「もうくるってよ」



颯太が嬉しそうにそう言ったとき



カランカラーン



誰かが来た



「お、来たみたい」



え、早くない?電話切ったのさっきだよね?どんだけ近くに来てたんだー笑



「マスター紹介するわ」



颯太がそう言って後ろを向き颯太の友達を前に出した



「この頭が赤いのが 浅田 竜」

「うっす」

「んで、この真面目そうなのが波間 颯」

「初めまして」

「んで、この可愛いのが、朝倉 春」

「もー可愛くないよっ!こんにちは♪」

「あー…で、おい憐こっち来いよ」



みんなイケメンだなーって思いながら見ていたらまだ後ろに誰かいたらしい



タバコを吸いながら出てきた男を見て固まった



みんなイケメンだけど、その男はみんなよりイケメンだった



「で、こいつが黒瀬 憐」



颯太が紹介している間もその男から目を離せない



鋭く細い切れ目に、高い鼻、キレイな形をして程よく薄い唇



これは世の中の女がほっとかないな



しばらく見惚れていたけど、男と目があったので途端に逸らし、カクテルを飲んだ



「じゃあ、ここ座って」



と、颯太が友達に言う



「はーい!」「はい」



と2人だけ返事をし、カウンターに座る