「ここが流夢の部屋」



そう言って連れて来られたのは、何故か生活感のある部屋



「え、なんか生活感あるね…」



「あ?当たり前だろ、ここ俺の部屋でもあんだから」



…………え?いやいや、今の聞き間違えだよね?



わたしがフリーズしていると…



「流夢?おい、戻ってこい」



私の顔の前で手をパタパタとふる憐



「ちょっとまって、この部屋憐も使ってるって言った?」



私がそう言うと不思議そうに首を傾げて



「あぁ、言った」



と普通の顔をして言った。



「はぁー?ダメでしょ!一緒はまずいでしょ!ダメダメ」



わたしが全否定するとムッとした顔になる憐



「なんでだ。俺は一緒がいい」



なんとも可愛い顔で言われた



「…っだ、だめ!」



これだけはダメ!譲れない



こんなに可愛い顔をされても無理だよ



私の心臓が持たない



今更なんだけどね…わたし憐が好き



だからドキドキして心臓おかしくなる



「んでだよ。俺は一緒がいいんだ」



「なんでって言われても…」



「理由教えてくれたら考える」



子供みたい…可愛い♡



拗ねた顔をして言う憐



「だって… ……する…ら…」



「ん?」憐は聞こえなかったのかもう一回聞いてくる



「だから!憐といたらドキドキするから!」



顔を真っ赤にして叫んだ



恥ずかしくなってしたを向く



憐は何も喋らない…


不思議に思ったので思い切って顔を上げて見た



ガバッ



は?



顔をあげた瞬間、憐に抱きつかれた