カランカラーン



「いらっしゃい、流夢ちゃん」



今喋りかけてきたこの男はここのオーナーの 椎名 拓馬さん



私は常連だから顔も名前もしれている
この店だけね



私はカウンターに座る



「いつものでいい?」



「うん」



「今日は来てないの?」



「あぁ、まだ来てないよ」



そんな話をしていたとき



カランカラーン



「はろーマスター。お、流夢もいんじゃん 今日は、はやぇーのな」



噂をすればとはこの事ね



「うん、今日はちょっとね…」



さっきマスターと話してて、今きたこの男は、神田 颯太



私がこの店に通っていたら、友達になってた



まぁ、何も知らないけどね



友達とも言えるかも分からない



まぁ、私は深くは関わらないからいいんだけどね



「流夢、なんか食う?」



「うん、」



「唐揚げでいいか?」



「うん」



いつも颯太はこの店で会うと何か奢ってくれるんだ



「マスター?」



「どうした?流夢ちゃん」



「あのね…言いにくいんだけど…」



マスターは不思議そうな顔をして、こっちを見る



颯太も気になるみたいでこっちを見てる



「あのね…今日、ここに泊まってもいい?」



「「は?」」



2人の声が揃う



「は?流夢なに言ってんだ?」



「いやちょっと事情があってね…」



「流夢ちゃん、俺は全然いいんだけど…本当にここでいいの?」



マスターは心配そうに聞いてくる



「ぅん…でも、お金ないの」



「お金なんて、いいよ!」



「ほんと?ありがとう!」



マスターは心配しながらも、了承してくれた



「まーお前がいいならいっか」



と、颯太も納得してくれたみたい笑