ジュウー
「あ"ーーーーー」
いつも殴られて終わりだったはずなのに今日は違った
根性焼きだ
今までに味わったことのない尋常じゃない痛み
「はぁ」
気が済んだのか父親は息を吐くと部屋を出て行った
根性焼きがあまりにも痛くて動けない
幸いわたしはベッドの上でやられた
だからこのまま寝ることもできる
痛みを忘れるため寝ようと思ったとき
ブーブー
電話がなった
でも、今は動けない
だから電話を取ることもできなかった
助けを求めたかった
辛くて辛くて。
こんなとき浮かんでくるのは憐の顔
憐…会いたいよ、助けて?
こんな心の声も届かず、わたしは意識を手放した



