憐が見えなくなったので家に入った



ちょっとドキドキして浮かれてた



次の声を聞くまでは…



「おい、昨日からどこ行ってるんだ」



低い声が聞こえて震え出す自分の体を抱きながら振り返る



そこには私の父親。



あぁ、終わった

そいつの顔を見た瞬間思った



「どこ行ってるかと聞いてるんだ」



「え…っと、友達のところに」



そう震える声を抑えながら言う



「ふざけるな!」



いきなり大声を出され言われた



いや、別にふざけてないけど…

そう思ってもいえるわけもない



「ご、めんな、さい」



弱い私は謝ることしかできないんだ