ここ最近蓮斗と2人で
弁当を食べている。

場所は、決まって屋上。

私と食べて何が楽しいのか分からない

喋れないのに。

喋れないのになんで…。

私は、ノートにペンを走らせる

《楽しい?》

「ん?何が?」

《私と弁当食べるの。》

「楽しいよ」

そういって、白い歯を見せながら

二カッとわらった。


不覚にもドキっとときめいてしまう。

きっと、あなたを
好きになんてなれない。

私のことわかってる?
病気。いつ死ぬのかもわからないのに
蓮斗と喋って楽しくワイワイできない。

そんなんだったら
さっさと死んだ方がマシだと。
自分でもよく思う。

いつもいつもいつも
こんなことを考えてしまう。

いっそ死んでしまえば
いんじゃないのかと。

いつの間にか、私は、
フェンスに手をかけて登ろうとしていた

「何してんだよ!」

蓮斗に怒鳴られる。

《私にもわからない 何してんだろ
ほんとに》

やっぱり、蓮斗といると
涙が出る。

なぜだろう。君といると
素直になれる。

君といるとなぜか
生きてるのが辛くない。

なんだろうか。