涙で育った赤い花

こうなるともう私の頭の中は真っ白。



……なんて言ったらいいんだ?



私がそんなことを考えてる隙に、向こうの方が先に口を開いた。




「おめでとう。」




なんて答えようなんて考える暇もなく、気づいたら


「ぉ、おめでとう!」



こう返していた。




私がそう言うと、隆斗は行ってしまった。





ドクッドクッドクッ……



……手に汗かいてる。