Side紗夜


紗「湊人ー、來斗はぁ?」

湊「さぁ?総長部屋でしょ」

紗「そっかぁ…」



悠「そういえば、來斗今日変ではありませんでしたか?」


拓「なんかあったっけー?」


悠「いつもなら、迎えに行ったとき紗夜の頭を撫でるのに撫でませんでしたね」


裕「あー、確かに。」



拓「なんでだろー」


裕「仕方ない、紗夜!俺が代わりに撫でてやるよー」

紗「やーだもん」

裕太が紗夜をおいかける。


バタバタっバタっ


悠「裕太、やめなさい」

悠が怒ると裕太はいつも怖がるの。

裕「ひッ…」

ほーらね。

紗「はっはははは、裕太ってばおこられてるー」


裕「紗夜!お前なー!」


いつものように過ごすこの時間。

私にとって大好きな時間。



そして私が大好きな人。

ー來斗ー



來斗?なんで、撫でてくれなかったの?

いつも嬉しかった。

來斗はいつも私の頭を撫でてくれてた。


私が、両親を亡くしてから來斗はいつも一緒にいてくれて、いつも撫でてくれて

それが当たり前になっていた。


來斗?私は來斗が大好きだよ…