Side蘭
王姫宣言をしてから一ヶ月がたった。
もう最悪。
あの紗夜って子とクラス同じだし。
すごいにらまれるし。
あー、もー!
キーンコーンカーンコーン
あ、チャイムだ。
あいつらが来る前に教室をでなきゃ。
私は急いでカバンをもつ。
教室をでるとあいつらがいた…
えー。なんでいんのよー。
今日、はやくない?
はぁーあ。
私は走って奴らの横を通り過ぎて、
中庭にいった。
だって今帰ったら、あいつらいるから。
私はベンチに座って、携帯をいじってた
そしたら、頭上から声がした。
「蘭。」
私は見上げた。
そこには大嫌いなあいつ。
花城來斗がいた。
蘭「もう!なんなの!私に関わらないでよ、私のことはほっといて!」
來「お前は助けてほしいんじゃないのか、俺には少なくともそう見える」
「!…そんなわけないでしょ!」
そんな時、
湊「來斗ー、いたー!もうー!どこいってたのー!」
みんなが私をみる。
裕「またそいつかよ!
気持ち悪い。俺の前に現れんなブス」
拓「またー?もういいかげん消えてよ」
紗「來斗!そんな奴ほっといていこ!」
あー。
なんでこんな奴らにこんなこと言われなくちゃいけないの!!
私は気づいたら叫んでた。
蘭「もう、やめて!!
あんたたちになにがわかるの!
私のこと全て分かってるみたいな口きいて!所詮あんたたちも外見で見てるじゃない!
あんたたち言ったわよね、外見で見るやつは大嫌いだって。
その言葉そのままそっくり返してあげるわ!
言っとくけど、
私、だれとも寝たことなんてない。
この髪だって、好きでやってるわけじゃない!私だって、幸せになりたい、
誰かを本気で好きになりたい。
誰かを本気で信じたいって思ってる!
なのに、どうして人は外見しか見てくれないの?…」
私は泣き崩れた。
それと同時に温もりに包まれた。
來「もう、なにも言うな。
俺がお前を守ってやる。
だから素直に助けを求めろ」
蘭「ッ…らい…とッ…助けて…」
私は來斗の胸の中で泣いた。
來斗は私の頭を撫でてくれた。
湊「蘭ちゃん…ごめんッ」
拓「ひどいこといったな。ごめんな。」
悠「すみませんでした」
裕「ごめんな、蘭」
紗「ッ…」
來「なぁ。いいだろ。蘭を姫にする」
湊拓裕悠「ああ」
紗「…」
蘭「ありがとう …」
