あたしは慌ててリビングに行った。




「どうしたの!?」



ガチャっとドアを開けた先に見えた光景は見事にお皿を割っている彼の姿。




「あ…美恋……おかえり」


苦笑いを浮かべている新君。



「ごめん。俺、皿割ってしまった」



「そ、そんなのいいけど…手とか切ってない?大丈夫」




「あ、あぁ…」



頬を少し赤らめて言う彼に不覚にもキュンときてしまう自分がいて…



キュン!?



ないないない!絶対ない!新君になんて…




「ほんと、ごめん」



「大丈夫よ。あたしこそ遅くに帰ってきてごめんね」



「おう。ってかどこ行ってたんだよ」



「ショッピングモール。新君こそお皿なんか持って何してたの?」




戸惑っている。何を隠しているの?




「お、俺は……」