バイクの後ろで抱き付いた時の移り香なんだろうか、それともーーー。 そこまで考えて、やめた。 もう忘れるんだって決心したんだもん。 いちいちソウタのこと気にしてちゃダメじゃん。 そう自分に釘刺して、考えないように他のことを思い出したり全く違うことを考えたりしてた。 「お湯かけて五分待つ。」 独り言のように呟いたソウタが腕を組んでカップラーメンを睨み付ける。 …早く食べたいんだろうか。 眉間にシワを寄せるソウタが可愛いく見えてつい笑そうになってしまった。