みんなほろ酔い気分になってきて、テンションも上がってきてコールでも掛けようかってなった時だった。


お店のドアが開く音がする。
当たり前の事なのに、何故だかその時は目が離せなかった。



可愛いらしい女の子がひょこっと顔を出して店内を見渡してる。


なんだろうと気になったけど、視線を戻して話をしようかと思った時に隣のソウタが席を立ったから、不思議に思って歩いていくソウタを目で追うと店の入り口に向かっていった。



すると、入り口に立ってる女の子が満面の笑みを浮かべてーーソウタに抱き付いた。



「奏太…っ!」


可愛らしい声で名前を呼んで、きっと精一杯の力でソウタに抱き付いてる。