「……っかた…んっ……」 環方くんは私の右手をギュッと握った。 安心して、って言うみたいで、 なぜか怖くはなかった。 唇を離し、環方くんは私をまっすぐ見つめる。 その甘くとろけるような視線に私は抗えない。 「……なんで私なの……?」 もっと可愛い子は山程いるのに……。 環方くんは私の首に優しくキスをする。 「柔らかい笑顔が好きだと思った。 意地っ張りな性格も、優しいところも。」 「っんっ……」 くすぐったさに声が漏れる。